「誰にも理解できないこと」オコンとガスリー、サンパウロ表彰台を経て「浮き沈み」を振り返る

2024.11.11

エステバン・オコンとピエール・ガスリーは、サンパウロ・グランプリでアルピーヌのチームメイトとして共に表彰台に立ったことで、これまでの関係における「浮き沈み」を振り返った。二人は共にノルマンディー出身であり、若い頃からライバルとして競い合ってきた。しかしキャリアを積むにつれ関係が緊張し、2023年にガスリーがアルピーヌに加入した際には、彼らがチームメイトとしてうまくやっていけるのかという憶測が飛び交った。

混乱に満ちた雨の影響で、オコンが2位、ガスリーが3位を獲得したこの意外な表彰台は、彼らの関係に新たな特別な章を刻むものとなった。チームはこの結果でコンストラクターズランキングを9位から6位に押し上げた。

2024年シーズン終了後にアルピーヌを離れ、ハースへ移籍予定のオコンは、この結果がアルピーヌでの最後の締めくくりにふさわしいか尋ねられると「まだ終わりではない。あと3レースあるが、これが報いなら、誇りに思う」と語った。「5年間の間には良い時も難しい時もあったが、今は誇らしい気持ちでいっぱいだ」。

「今日は、特に最後のフォーメーションラップで、かつてのレースの記憶が次々と思い出された。若い頃、カートでウェットレースをしていた頃や、雪の中でスリックタイヤを履いて走っていた記憶がよみがえった。今日のこの経験は、間違いなく永遠に心に刻まれるものだ」。

オコンの話に頷きながら、ガスリーも同じ思いを語った。「誰にも理解できないことだろう。エステバンと僕との間には非常に個人的な関係がある」とガスリーは説明した。「寒い冬の日、気温がマイナス5度の中、二人だけでカートトラックに現れ、雨や雪の中をスリックタイヤで走った。今日、その経験が差を生んだ」。

二人のアルピーヌでの時間はもうすぐ終わりを迎えるが、ガスリーはこれまでの二年間の成果に満足している。「チームメイトとして共に過ごしたこの二年間、チームを前進させるためにお互いをプッシュしてきたことは誇りに思う」と語った。「今シーズンは苦しい時期が続いたが、チーム全体でベストを尽くしてきた。今日はチームにとって歴史的な一日であり、皆がこの成果を誇りに思うだろう」。