ブラジルGP週末、レッドブルは思い切ったセットアップ変更で一発の上積みを狙ったが、結果は裏目に出た。ローレン・メキーズ代表は、路面や風の変化に合わせて大胆に方向性を振った試行が機能せず、マシン特性を適正領域に収められなかったと認め、予選でフェルスタッペンが16位、角田裕毅が19番手に沈んだ事実を重く受け止めたと述べた。短時間での判断が求められるスプリントフォーマット下で可変要素を広げすぎ、最適解の探索が遅れたことも痛手であった。

角田は走行後、「別の大きな問題(big issue)が出てきた」と表現し、単なるグリップ不足やバランス不良に還元できない深部の課題を示唆した。ラップごとの再現性や温度の乗り方が一定せず、ドライバーの入力に対する応答が読みにくい領域が残っている可能性を警告した。チームはデータを洗い直し、変更前の基準点との突合で因果を特定する作業に入った。