2024.11.12

バーニー・エクレストンは、ジャック・ドゥーハンの2025年F1デビューが「白紙に戻る可能性がある」と認めている。

フランコ・コラピントはウィリアムズでシーズン途中からローガン・サージェントの後任として参戦し、その走りや個性、そしてアルゼンチンのスポンサーへの魅力でパドックを驚かせている。しかし、ウィリアムズのドライバープログラムとの長期契約があるものの、2025年のレースシートはカルロス・サインツの加入を控えた状況で確保されていない。

レッドブルがこの21歳の若手に関心を示しているが、ウィリアムズのチーム代表ジェームズ・ヴァウルズは2000万ドルの契約解除金を要求しており、レッドブルはこれを拒否したとされている。

それでもコラピントのマネジメントチーム、特にマリア・カタリネウ氏は、他にも選択肢があると語っている。「フランコを来年F1で見たいチームは多い」とアルゼンチンの情報源であるカンペオーネスに語り、「2025年のレースシート獲得の可能性を1から10で表すなら?20だ。多くの人々がこれを望んでいるのだから、当然そうなるべきだ。さまざまなシナリオが検討されているのは明らかだ」と述べた。

そのシナリオの一つが、アルピーヌの新しいエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレと、彼の長年の友人でビジネスパートナーである元F1最高責任者バーニー・エクレストンを巻き込むものである。

エクレストンは、ブリアトーレから数日前に連絡があり、「2025年にアルピーヌのレースシートにコラピントを起用したい」と伝えられたと、ブリック紙に明かしている。レポーターのロジャー・ブノワによると、2000万ドルの解除金もブリアトーレには問題ないという。

これにはすでに契約済みのピエール・ガスリーと新人ジャック・ドゥーハンがいるものの、オートビルド紙はドゥーハンの2025年契約が実際には最初の5レースのみ保証されているに過ぎないと報じている。

さらにエクレストンは、この契約自体が破棄される可能性もあると考えている。「F1では何でもありだ。銀行にお金が振り込まれるまではね」と微笑んで語った。

また、エクレストンはセバスチャン・ベッテルがF1復帰を考えていたが、それを断念させた理由の一部が自分にあることを明かしている。「彼の復帰の夢を諦めさせなければならなかった。4度の世界チャンピオンが再びその道を歩む必要がどこにあるだろうか」と語った。