マーク・ウェバーは、オスカー・ピアストリが現在のパフォーマンス低下から必ず立ち直ると強調した。タイトル争いの望みが薄まりつつある中でも、ウェバーは愛弟子への信頼を失っていない。

今季中盤まで選手権を快走していたピアストリだったが、現在はチームメイトのランド・ノリスに24ポイント差をつけられ、マクラーレン内での“えこひいき”疑惑も囁かれている。だが、長年ピアストリのマネージャーを務めるウェバーは、こうした噂には公に反応していない。

英チャンネル4の取材に応じたウェバーは、次戦ラスベガスGPまでにピアストリのリズムを立て直すことが最優先だと語った。

「彼を立て直すつもりだ」

とウェバーは語った。

「モチベーションを失っているわけではない。ここ最近は厳しい戦いが続いているが、重要なのは“人間力”だ。復活するためにどれだけ深いモチベーションを掘り起こせるか。F1で3年目の彼には、再び闘志を見つけ出す必要がある」

ウェバーはまた、ピアストリが若くしてタイトル争いに加わっていること自体が驚異的だと強調した。

「まだキャリアの初期で世界タイトルを争っているのは本当に信じられないことだ。3年目でこれを実現したのは、ルイスくらいしかいない。僕がタイトルを争ったときはもうベテランだったけど、オスカーはまだ学びの途中だ。大事なのは励ましとチャンスを与え、自信を保たせることだ」

マクラーレンのアンドレア・ステラ代表も同調し、チームとしてピアストリの復調を支援する方針を明らかにした。

「我々はマシンの潜在能力を最大限に引き出し、どんなコンディションでもオスカーが最高の走りをできるようサポートしなければならない」

とステラは語った。

「最近の彼はグリップの低い路面で戦うことが多く、彼本来のドライビングスタイルに起因する難しさが出ている。焦らず冷静に、どのようにサポートできるかを分析する」