
角田裕毅は、マイアミで行われたスプリント予選(Sprint Qualifying:SQ1)において、最終ラップを走る時間が足りなかったことについて、「コミュニケーション不足が原因だった」と述べ、セッションを早々に終える形となり、土曜日のスプリントレースでは18番手からスタートすることが決まった。
金曜日のセッション序盤にアタック1回目のタイムが記録された後、角田は脱落ゾーンに近い位置におり、次のセクションへ進出するためにはラストアタックが極めて重要となっていた。
しかし、彼は最終アタックに向けてラインに戻ることができなかった。コース上でチームメイトのマックス・フェルスタッペンの後方を走っていたが、フェルスタッペンは自らが再度タイムを出す必要がないと判断し、ピットに向かって減速したため、角田はタイムを出すための準備が整わないまま終了となった。
セッション最初の走行について問われた際、角田はピットレーンのトラフィックについて次のように語った。
「ピットから何か(まるで僕を邪魔するためかのように)インテリジェントなクルマが出てきて、僕はラップを中断しなきゃいけなかったんだ。たくさんのマシンがいて、僕のラップはかなり影響を受けたよ。」
「最初のラップは…正直そのラップしかなかったんだけど。最後のコーナーでは大きくロックアップしてしまったけど、実際にはターン1の時点で、ピット出口にいたクルマのせいでラップはもうダメだった。ちゃんとしたラップを一切走れなかった。だから、それだけだよ。」
2回目の走行でフィニッシュラインに間に合うかどうかがギリギリだったことについて把握していたかどうか問われると、角田はこう応じた。
「うん、わかってはいたよ、でも…僕にどうしろって言うの?前にクルマがいるんだからさ。コミュニケーションもかなり悪かったし、全体的にちゃんとした予選ができなかったんだ。」
今シーズン2回目のスプリントレース、そして彼にとってレッドブルのドライバーとして初めて迎えるスプリントレースを18番手からスタートすることになった角田は、ポジションを上げるのは容易ではないと認めつつも、諦めるつもりはないと強調した。
「かなり後方だね。もちろん全力を尽くすよ。このサーキットでは何が起こるかわからないし、ポジティブに考えて、ベストを尽くすよ。」